私が大学で勤務していたとき、英語圏の外国人教師と会話する機会が多かった。
大学のカフェで30分から1時間ほど、他愛のない話をしていたのを覚えている。
聞き取りはともかく、英会話の練習だと思って、会話に加わっていた。
その中で、どんな話題が多かったか、いま思い返してみる。
それは、雑談であり、他愛のない話だった。
1.週末や休みのこと
週末何をしたか。
これがけっこう挨拶の代わりで使われていた。
週末のことを聞かれる。
これは日本人の天気の話題と同じ感覚かもしれない。
ただ、話しがYES,NOで終わってしまうのは避けたい。
日本での天気の話題はほんとに、挨拶だ。それ以上立ち入らない。
でも英語圏、そのときはカナダの先生が多かった。のだが、
週末のことを聞いてくる。
それを想定して付き合わなければならない。
週末何もしないで過ごすと、話しが盛り上がらない。
だから、前もって週末何をしたかを頭の中で整理して、会話に加わらなければならない。
週末を前にしては、週末何をするの?という問いだ。
どうして週末がこれほど重要なのか、不思議だ。
しかし、よくよく考えてみると、キリスト教文化圏の国は、週末は安息日なのだ。
その観念から来るこの「安息日」は大切だ。
仕事を一切忘れて、エンジョイする。家族と過ごす。そして外食、ショッピングと
多彩な活動をしている。
私はややこもることが多いから、話題を作るのがたいへんだ。
ただ、正直に家で何かをしていたといえば、関心をもって聞いてくれる。
一番よくないのは、「うそ」をついて、そこから突っ込まれてしまう。
そして何も答えられないというパターンかもしれない。
2.雑談力を鍛える
英語を話すのは何もビジネスや討論の場ではない気がする。
いや
留学やビジネスであっても、彼らはけっこう「雑談」から話が始まっている。
雑談ができるかどうか。
日本人はこの雑談力を培っていないように思える。
人と話すのは「用があって初めて話すことができる」ことと思っているかもしれない。
ただ、雑談力や日々の自分の活動、私生活を心から自慢して
人に話すことができる。
これが真の国際人であり、英語の会話力なのではないか。
私は職場で英語圏の先生と話す機会をもつことで、
そんな「雑談」することの大切さを知った。
英会話とは単語をひたすら覚えたり、点数を取ること以上に
普段のコミュニケーションの力を鍛えることが
本質かもしれない。
ただ、やはり雑談だといっても、英語の単語や英会話の表現力は基本的にないと
話しが続かない。
私が苦労したのは、3人以上の先生が一緒に話しているところに
話しに加わることで、
これは相当たいへんだった。というより、ほとんど聞き取れなかった。
そして、ボーとしていると、突然質問がやっていくる。
雑談も甘く見てはいけない。
3.雑談の種類
ここで雑談の種類を考えてみたい。
1)週末、休みについて
2)スポーツのこと
カナダの場合はアイスホッケーだけど、これはほとんどついていけない。
3)芸能人のこと
これも関心がなければ難しい。
4)映画
これも映画を見ていなければ難しい。
ということで、結構話題についていくのも相当大変だ。
これは英語圏のことをよく知ることや、文化も知ることが必要かもしれない。
普段から英語のマスターと同時に
文化にも関心持つことが必要だったりする。
ただ、私たち日本人の武器は「日本文化」だ。
最近は日本文化に関心をもつ外国人は多い。
これは英語で話していこうと私は思う。
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